安心・安全な食事介助

食事介助で知っておくべきノウハウをお伝えします!

食事介助後に行うこと

食事介助は、食事を食べさせておしまいではありません。食事を終えてからも、介護する人はチェックすることがあります。食事介助で、食事を終えてからしなければならないことを知っておきましょう。

介護する人は、食事が終わった後に食事の摂取量をチェックします。食事の時間にどれくらいかかったか、残したものは何か、などをメモしておくと好きなものは何か、あまり好きではないものは何かといった要介護者の嗜好がわかります。

簡単なまとめ方だと、食事の献立と、何品目中何品食べたかをメモしておくだけでも良いです。コミュニケーションが取れる方であれば、好き嫌いは何かとか、食事でこんなことに困っているなどを聞いておくと良いでしょう。

介護する側は、食事中のことで気がついたことがあればメモしておくと後の食事介助に役立ちます。だらだらと書くのではなく、箇条書きにしておくとわかりやすいです。

そして食後は口腔内のチェックも忘れずに行います。歯磨きをするよう促し、義歯等の汚れを取るようにします。要介護者の中には、食べ物をいつまでも飲み込めず、口の中に溜めている人がいます。これは窒息や誤嚥の危険性がありますので注意が必要です。

また、食事の後にすぐ横になる人、なりたがる人がいますが、これも避けた方が良いので食後1時間くらいは体を起こしておくようにします。食後すぐに横になると、もし食べ物が口の中に残っていれば窒息する恐れがありますし、口の中に食べ物が無くても食道や胃から食べ物が逆流することがあるからです。

食事時の姿勢も大切

介護者が食事介助をする時には、正しい姿勢で行うようにしないとうまく食べてもらえませんし、誤嚥や窒息の可能性があります。高齢になると飲み込む力が衰えてくるので、誤嚥することが多くなるからです。誤嚥は、誤嚥性肺炎の原因となりますので十分に注意しなければなりません。食事の場面別に、食事介助の方法をまとめています。

テーブルといす(車いす)で食事ができる方は、いすに深く腰掛けて足が床につき、膝が90°に曲がる位置にいすの高さを調整してあげましょう。テーブルの高さは軽く前傾姿勢で腕を乗せた時、ひじが90°に曲がるくらいにします。いすから落ちないように、クッションを挟んであげるのも良い方法です。

リクライニング車いすを使っている方は、体の状態や本人の希望によりリクライニングの角度を決めます。食事に良い姿勢は、45°から80°くらいです。本人に確認しながら最適な角度を見つけましょう。

ベッドで食事をする方は、体の状態や希望に合わせてベッドのリクライニング角度を決めます。リクライニング車いすと同様、45°から80°くらいが最適です。リクライニングの折れ曲がる部分にお尻がくるように体を移動させ、足側も少し上げると体がずり落ちません。軽く曲げた膝の下にはクッションを敷くようにすると楽に座ってもらえます。また、顎を引き気味にすることで誤嚥が防げますので、首の下から後頭部にかけて枕を挟むようにすると良いでしょう。

食事介助は、誤嚥しにくく、食べやすい姿勢に介護者がしてあげることも大切です。姿勢など食事介助では注意点が多くあります。その他の注意点に関しては、こちら<http://safe-mealcare.com>をご覧ください。